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眠れない夜を越えて

東京がホーム最終戦で山形と引き分けて、神戸が清水に勝って、勝ち点が1差になった時点で、無性に嫌な感覚が湧き起こって、これはかなり覚悟をしておかないといけないなと腹を括っていたから、この結果はとても冷静に受け止めた。子ギン妹は、試合途中から号泣していたが、私と子ギン姉は「今、泣いたら、戦っている選手や京都に行っているサポーターに失礼よ。どんな結果になっても、最後まで諦めず最後まで必死に戦う選手のためにもきちんと見届けるべき」と諌め、私は立ってTVの前でチャントを歌いながら、その瞬間を迎えました。
それでも、やはり大きなショックを受けました。深酒をし、浅い眠りに何度も目が覚めて、J2で戦う選手たちを想像し、暗闇の中で暗澹たる思いで夜を明かしました。
多くのサポーターの思いと同じように、私もこの結果は必然だと思っています。招くべくして招いた結果だと。これだけ各世代の日本代表および代表経験者、さらには韓国代表を擁しながら、それを活かした戦い方、引いては、それに相応しいマネージメントができていなかったからです、危機管理も含めて。さらに厳しいことを言わせていただければ、そういうクラブの現状を直視しない人たち(クラブの中にも外にも)がいたのも事実だと思います。

降格という現実を突き付けられた今、すぐに切り替えて、来期からの巻き返しを期待しているサポーターも多く見受けられます。その前向きな姿勢は本当にすばらしいし、これから厳しい局面を迎えるクラブを支える大きなエネルギーになるでしょう。だから決して否定はしません。むしろ、そういう人たちのおかげで、選手も頑張ろうと思うのだと思います。
でも、私には、そのような切り替えはできません。
私のブログを訪れてくださる皆さんはご存じだと思いますが、私は東京系ブロガーの中でもかなり辛口派です。クラブの現状を憂えることが多く、「何とかなるさ。次から頑張ろう」的な言い方は今までしてきませんでした。加えて、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、FC東京の某株主法人(ま、お恥ずかしいですが、最小単位です。ちなみに、あるブロガーさんが以前仰っていたような、株主は利益さえ上がればいい、というのは全く違います。FC東京では株主への配当金は一切ありません。そして多くの株主企業や法人がFC東京をサポートするために株主になっています。もちろんわが法人も。)の担当者です。だから、このような結果になった事実の総括を求めずにはいられません。
昨年の株主総会後の意見交換の場で、「FC東京を、東京ガスサッカー部からここまでに導いた村林社長の功績を多くのサポーターは知っています。その村林社長に、すべては私の責任です、と言われてしまうと、そこから先、強く言えなくなってしまうと思います。しかし、3期連続の赤字を招き、今一つ成績が伸びない原因の大きな理由の一つに、強化の失敗があると思います。その強化の失敗に対して、責任の所在を明らかにし、総括をすべきなのではないですか?また、監督一人に多く負担を与えるのは厳しいし、危険でもあるでしょう。監督と忌憚のない意見を交わせて、強化部や運営サイドとの繋ぎ役を務めるGMが必要なのではないですか?」という意見を出した際に、「強化の責任と言って、強化部長を更迭すればそれで問題が済むとは思っていない。GMと言ってもどんな人物を連れて来ればうまくいくのか、日本人でそれができる人物がいるのかどうか未知数な部分が多い。それより、今のうちの強化部の方がよほどGM的な動きができる」という返答がありました。それを聞いた時に正直がっかりしました。これはだめだな、今、起こっている問題が遠からぬうちにさらにはっきりと大きくなって、何か取り返しがつかないことが起きるに違いないと。

この降格という状況を、負から正に転換していくためには、今までどうしてもできなかった真の意味での刷新をしなくてはならないと思います。切るべきところを切り(ここが最も大事です)、その上で辞めるべき人が辞める、そういうきちんとしたわかりやすい責任の取り方も有りかと思います。少なくとも、何もかもの責任を一人だけが被って、肝心の本当の意味で責任がある人間が相変わらず我が物顔で勝手なことをするのはあり得ない。(ましてや降格当日に来季の監督人事に言及するなんて!!)

ここ数年で狂ってしまった歯車をもう一度元に戻して再構築していきましょうよ。そしてたとえ時間がかかっても、選手、スタッフ、サポーターががっつりと心を一つにできるような、J2に落ちてもJ1に戻ってから上位に付けている広島やセレッソのようなチームになりましょうよ。
運営側がバタバタして相変わらずな体質を露呈して、いまだにJ2から抜け出せないようなチームには決してならないように。
それから、選手に関して言うなら、出ていきたい選手は出ていけばいいと思う。うちのチームで大きなチャンスを与えられ、そのおかげで世の中に認められたのに、まだサポーターのショックも癒えないうちに、移籍という選択肢もありなんて言うヤツは心を一つにはできない。この降格に対して、自分に責任があると思う選手はどういう状況でも残ろうと努力すると思う。それを今から、クラブの方が金銭的に無理だの、日本代表となるためにはJ2ではかわいそうだのといった、気遣いや思いやりは無用だと思う。

さあ、これからが、来期に向けての正念場。この後の10年のために、今やるべきことから目をそむけずにいきましょう。
by estertokyo | 2010-12-05 23:12 | FC東京―あれこれ


FC東京と、「ロード・オブ・ザ・リング」の野伏・アラゴルンのヴィゴ・モーテンセンを愛してやまないギンちゃんがお送りする、サッカーとおいしいもの中心のブログです。(ちなみにロックグループとは無関係)


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